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友だち

♪一年生になったら

♪ともだち100人 できるかな

童謡の「一年生になったら」、聞いたことがあるでしょうか。私がこの歌を聞いたのは、子どもが幼稚園の頃だと思います。この歌は1966年に作られていますが、20年以上経って、やっと私の耳に入ってきました。人は自分に必要のないことは無視して生きていることがわかります。再びこの歌を思い出したのは、孫が幼稚園に入る年頃だから。


 友だちって、どうやって作るのかな。近所の子や席が隣の子などは、近くにいるから近接性要因。同じ趣味やスポーツをして親しいのは類似性。逆に正反対だから、仲良くなるのは相補性。繰り返し会っているのは連続性。まあ理屈をつけないでも、「うまが合うかどうか」がわかりやすいかな。ところが友だち作りも簡単にはできない時代になっています。コロナ禍となって、マスクを付けたり、オンライン授業になったり、熱中症対策のため外で遊ばなくなり、自宅でゲーム三昧が推奨されるようになっています。


 仲良くなるきっかけは遊びだったり、時には喧嘩だったりします。遊びの中の喧嘩は、遊びの中で解消されていきますが、今はSNSでの仲間作り。ささいなことで齟齬そごが生じて、遠慮容赦ないバッシングが起こったりします。孫を持つ年の私には経験のない状況で、考えるだに恐ろしい時代です。孫は友だちを作れるのかな。


 ちょっと待って、孫の心配よりも私が友だちを作れるのかが問題かも知れません。今は未だ、パソコンやネットを使いこなしているので、適応力に自信があります。しかし、段々目が悪くなって、小さい字が読みづらくなっています。人の会話も聞き取りにくいし、交通標識なども瞬時の判断がつきにくくなってきています。数年後、10数年後、デイサービスに通ったり、施設に入居したりするかもしれません。今は、家内がいるので、すべて周りとコミュニケーションとってくれています。ひょっとして一人になって、超高齢者一年生として社会に放り出されたら、私に友だち何人できるのだろうか。

学校に行きづらい子の心細さが、今わかった気がします。



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