ある子のお話。
トイレトレーニングが順調にすすみ、トイレで出来るのに、オムツを好みます。
じゃあ3歳になったら毎日トイレでやろうね
ママはそう言って、言葉通り、トイレでするかどうかを毎回聞きますが、強制はしませんでした。
3歳の誕生日。
起きて来た我が子に、ママは笑顔で、3歳おめでとう!!と言いました。
すると、どうしたことか、その子の目にはみるみる涙が溢れてきました。
驚いたママは、我が子を抱きしめて聞きました。
どうしたの?
するとその子はママを見ていいました。
だって3歳になったらトイレに行くんでしょ。
ママはもう手伝ってくれないんでしょ。
ひとりでぜんぶやるんでしょ。
できない!
数週間前に言った、3歳になったら がこんなにも心に響いていたこと、トイレから派生して、あらゆることまで任されるということまで考えていたこと。
母は3歳になったばかりの我が子をみながら、思った以上に複雑な、こどもの思考、理解、こどもの世界観に驚愕したのでした。
子どもの頭の中は、複雑です。
ひとつの言葉、出来事から、あれこれ考え、糸が絡まり、ほどき方がわからなくなってしまうことが沢山あります。
まあいいか
そう、切り替え諦める時もありますが、
どうしようのループから逃げ出せなくなる時もあります。
機嫌の悪さ
かんしゃく
反抗的なことば、態度
無関心
変な雰囲気
それは、素直に泣いたり助けて手伝ってを言えない子どもからのメッセージかもしれません。
子どもの世界に興味を持って接すると、絡まったさまざまな考えが、少しずつ見えてくるのではないでしょうか。
こどもの世界、それは大人と変わらず複雑で、大人の想像を超えた世界なのかもしれません。
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