
Yukako Bareil
2026年4月9日
2026年4月1日(水)および4月4日(土)に、4歳から8歳の子どもに関わる大人を対象としたオンラインセミナー「フィンランド式キッズスキル 基礎編」を開催しました。
2026年4月1日(水)および4月4日(土)に、4歳から8歳の子どもに関わる大人を対象としたオンラインセミナー「フィンランド式キッズスキル 基礎編」を開催しました。
本講座では、フィンランドの精神科医が開発したキッズスキルの基本的な考え方を学び、子どもの「問題」を「学ぶスキル」として捉え直す視点や、具体的なスキル変換の進め方について、事例やワークを通して理解を深めました。
当日は平日開催に3名、土曜日開催に8名の保育・教育・子育て支援など、 さまざまな立場で子どもに関わる方々にご参加いただきました。アンケートでは、内容の満足度、理解度、役立ち度のいずれも高い評価をいただき、「子どもや保護者との対話に活用したい」「具体的な事例がわかりやすかった」「広い視点で子どもを捉える大切さを学んだ」といった感想が寄せられました。下記に詳細を記載しておきます。
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。今後も、子どもたちの力を引き出す関わり方を学び合う機会を企画してまいります。
4歳から8歳に関わる大人のためのキッズスキル基礎講座
本講座は、4歳から8歳の子どもに関わる保護者、保育・教育関係者、子育て支援に携わる方などを対象に、キッズスキルの考え方と実践の入口を学ぶことを目的としたものです。
キッズスキルは、子どもの困った行動を「問題」として見るのではなく、その子がこれから学ぶことのできる「スキル」として捉え直していくアプローチです。講座では、キッズスキルの成り立ちや、4歳から8歳という時期に取り入れる意味、スキル変換の基本ステップ、キッズスキルカンバセーションについて、事例を交えながら学びました。
参加状況
今回のセミナーには、平日開催に3名、土曜日開催に8名ご参加いただきました。
保育園からの紹介、知人からの紹介、キッズソリューションからのメールをきっかけに申し込まれた方が多く、保護者としてご参加いただいた方々以外にも、子ども園、保育、里親・里子支援、不登校支援、保護者向け学習会など、多様な現場で子どもに関わる方々がご参加くださいました。
アンケート結果の概要
講座後のアンケートには、8名の方々にご回答いただきました。


初めてキッズスキルに触れる方にも基本的な考え方が伝わり、すでに本や実践を通じて知っていた方にとっても、ご満足いただき、役立つと感じていただけたようです。
印象に残った内容
印象に残った内容として多く挙げられたのは、「キッズスキルステップ」と「キッズスキルカンバセーション」でした。問題をそのまま解決しようとするのではなく、子どもが学ぶことのできる具体的なスキルに変換していく過程や、そのために大人がどのように質問し、対話を重ねていくかという点に、多くの参加者が関心を寄せていました。
参加者からは、
「子どもの意見がスキルとすぐにつながって見えなくても、大人も楽しみながら聞き出していけばよいと分かり安心した」
「質問していくことで理想の姿が見えてくるやり方を実践で見られたことがよかった」
「問題を細分化したり理想の状態を探ったりすることで、意外なところに解決策があるかもしれないと学んだ」
といった声が寄せられました。
また、「関わる子どもの問題点ばかりに注目しないで、広い視点で子どもを捉えることが大切」という気づきを書いてくださった方もいらっしゃいました。
4歳から8歳にキッズスキルを行う理由についても、
「脳科学を根拠にした説明で納得できた」
「自己調整は関わる人や環境によって育まれることを改めて感じた」
といった感想がありました。
子どもの力を引き出すためには、子ども自身だけでなく、周囲の大人の関わり方や環境づくりが大切であるという視点が共有された時間となりました。
活用場面の広がり
アンケートでは、講座内容を今後どのように活用できそうかについて、子どもや保護者との対話、保育現場での個別対応、お子様との関わり、不登校児童との関わり、里親・里子支援、保護者向け学習会など、さまざまな場面が挙げられました。
キッズスキルの考え方が「困りごとを前向きに捉え直し、学べるスキルに変えていく」ものであるため、年齢や立場を超えて応用しやすいという点から、子どもだけでなく、大人自身の考えの整理や相談場面にも役立つ可能性があると思ってくださった参加者もいらっしゃいました。
考察
今回のアンケートからは、参加者がキッズスキルに対して、単なる知識としてではなく、現場で使える具体的な方法として強い関心を持ってくださっていることが分かりました。満足度や役立ち度が高かった背景には、理論だけでなく、実際の事例やワークを通じて「どのように考えればよいか」「どのように子どもと対話すればよいか」が体験的に理解できたことがあると考えられます。
一方で、改善点としては「もう少し時間がほしい」「ワークの振り返りをゆっくり行いたい」「背景説明を少し簡潔にしてもよいのではないか」「事前に資料があると予習しやすい」「スキリングから子どもにスキル実践の話をするまでを次回も扱ってほしい」といった声もありました。これは、参加者が受け身で聞くだけでなく、実際に自分の現場に落とし込みたいという意欲を持ってくださっていたからこその要望だと受け止めております。
今後は、基礎的な考え方を学ぶ講座に加えて、スキル変換以降のステップを扱う応用編や、実際の事例を持ち寄る相談会、9歳以上の子どもや中高生への活用、親子で参加できるワークショップ、キッズスキルコーチ資格講座など、実践につながる継続的な学びの場を作っていきます。
今後に向けて
今回の講座を通して、子どもの困りごとを「できていないこと」として見るのではなく、「これから学べるスキル」として捉えることの大切さを、参加者の皆さんと共有することができました。子どもが主体となって問題を乗り越えていくためには、大人が安心できる関係性をつくり、子どもの言葉を丁寧に聞きながら、一緒に楽しくスキルを見つけていくことが大切だと、キッズソリューションでは考えております。
ご参加くださった皆さまからの声を活かし、今後も基礎講座の充実に加え、より実践的な応用編や相談会などを検討してまいります。ご参加いただいた皆さま、そして周囲の方へご紹介くださった皆さまに、心より感謝申し上げます。
