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WBCの奇跡から

WBCで日本が優勝した奇跡は、MVPの大谷選手が起こしたもの。

もちろん、一緒に闘った日本人選手・監督・スタッフの力も大きい。

さらに、マスコミ、現地まで行った応援団、TVの前で歓声を上げた国民すべての思いで起こした奇跡。

負けたチェコやイタリア、メキシコのチームもアメリカの国民も大谷を讃えて、野球で世界が一つになった奇跡。


その後、クリニックに来る人皆に「WBC見ましたか」と声かけ。

すると皆さんパッと明るい表情になり「素晴らしかった」「感動しました」「涙が出ました」と喜びのコメント。話の最後に私が「奇跡って起こるんですね」と締めくくります。


ある患者さんが、普段顔を合わさない引きこもりの弟と、何ヶ月ぶりかに居間で一緒にテレビを見て応援できたそうです。「いつも弟さんのことを気にかけていたからこそ起こった奇跡ですね」と私。すると「本当に奇跡です。これからも奇跡が起こりそうです」と喜んで前向きな発言。


別の患者さんは「息子が高校野球をやっていたので、夫と2人で見ました。息子は県外で、3年間帰って来ない」と寂しそう。

「息子さんが野球できるように苦労されたでしょう」

「はい、5時起きして朝食準備とお弁当作り。主人が送って行く。期待したけど、怪我して甲子園の予選に出られず、荒れて大変でした」

「そんな苦労があったのですね。ご苦労様。会えないのは寂しいですね」

「いいんです。元気でやっていれば。」

「それが親心なんですね」

「いつか彼女を連れて帰って来たら、それが奇跡です」

おおっ! 皆さん、普通に「奇跡」を使ってくれます。


苦しい思い、つらい現実があっても、楽しいこと、嬉しいことの話し合いは心を和ませ、気持を前向きしてくれます。

子育てでも、家庭のことでもうまくいかないことが続くなら、楽しいことを一緒に共有して笑顔を見せ合いましょう。心の奥がほぐれます。

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